●マンションに必要な保険の種類●
入居者が安全に暮らせるようにすることは、マンションオーナーの義務です。また、資産である建物を守ることも忘れてはなりません。万が一に備え、様々な保険に加入する必要があります。
建物への保険としては、火災保険や地震保険があります。火災保険はローンを組む場合、質権がかけられることもあり、加入が義務付けられることもあるほど重要なものです。入居者にも個々に加入してもらうことになると思いますが、賃貸マンションの場合、エントランスや廊下などの破損については、オーナーに修繕費などの負担が生じます。
外的要因によるトラブルのほか、第三者への賠償責任が生じることもあります。例えば、マンションの看板が落下して通行人に怪我を負わせたり、配管などのトラブルで水漏れが生じたりして、入居者の家財を壊してしまうことも想定されます。施設所有(管理)者賠償責任保険という、総合的な保険を扱う会社もあるので、敷地面積や建物の構造など、条件により保険料や補償範囲を確認し、最適なプランを選びましょう。
それ以外にも、入居者が自殺したり、建物内で事件が発生したりすることも考えられます。この場合、物件価値は著しく下がってしまうでしょう。このようなトラブルが起きたときに、見舞金としてオーナーに一時金が支払われる特約なども、最近では登場しているようです。
保険料の支払いは、5年、10年単位の定期保険と保険料を一括で支払うタイプがあります。前者の場合、世の中の動きにあわせて保険の見直しをできるというメリットがあり、後者の場合は保険料負担を少なくできるというメリットがあります。どちらが得か、保険会社に相談すれば、経営計画と照らし合わせたうえで最適なプランを提案してもらえるでしょう。
●団体信用生命保険とは●
ローンを申し込むときには、団体信用生命保険というものに加入することになります。銀行などの民間の金融機関では、強制加入がローンの条件でもあるようです。債務者が死亡、または高度障害になった場合、保険金が支払われます。この保険金とは、ローンの残金であり、受取人は金融機関です。これにより、ローン返済が終了したことになるので、残された家族にローンが引き継がれることはありません。さらに、マンションが資産として残るため、安定した収入を確保でき、残された家族も安心して暮らせます。
保険料は金利の中に含まれており、掛け捨ての年払い保険です。保険料は年をとるごとに高くなりますが、団体信用保険の場合、保険料率に変更がなければ、残高が少なくなるほど保険料は安くなります。
この保険は、生命保険のかわりになります。一般の生命保険より掛け金が安いのも特徴です。そのため、新たに生命保険に加入する必要はないのです。最近では、がん保障特約付の団体信用生命保険も登場しています。自分に合ったものを選べば、無駄な保険に入っていないか見直すきっかけにもなるでしょう。